共同住宅のボリュームチェック

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住宅地に高層ビルが建てられないように、建築基準法や都市計画法によって建物の床面積や階数などのは制限されています。建物を新築で建てる場合には、その土地にどれくらいの大きさの建物が建つのかを検討することが重要になります。特に事業用で新築のマンションやアパート、事務所ビルなどを建てる場合、建物の大きさが利回りの計算に大きく影響します。このような、その土地にどれだけの大きさの建物が建つかを確認する作業をボリュームチェックといいます。この作業は建築に関連する法律だけではなく、実際に確認申請を提出する検査機関や様々な条例を所管する官公庁や消防署へのヒアリングも必要になります。

新築のワンルームマンションを計画しているお施主様からご依頼があり、ボリュームチェックをさせていただきました。前面道路が狭く道路斜線が厳しいため、天空率を使ってなんとか7階建てまで建築可能という結果になりました。天空率は使っているものの、7階部分の庇は道路斜線の関係で入っていませんが、余裕率0.02%というギリギリの計画となっています。際どい数値ですが、確認検査機関との調整も済んでいますので、こちらの計画で建築可能です。

当社では従来型の2次元CADではなく、BIM(Building Information Modeling)という最新の3次元CADで設計をしているため、ボリュームチェックの段階からパースを作成させて頂いております。(※ボリュームチェックから実際の設計業務に入った後は、よりフォトリアルなパースを使用します)

道路斜線や高度斜線、建蔽率や容積率といった各種の建築の制限があるため、建物を可能な限り大きくしようとすると、かなりギリギリとなる部分があります。今回の計画では敷地に余裕がなく、屋外避難階段及び避難経路となる敷地内通路の部分のおいて、隣地境界線との離隔距離について厳密な検討が必要となりました。

3Dによる検討をすることで、階段部分も無理なく計画することができました。従来型の2次元CADによる検討では、階段などではミスが発生することがありましたが、3Dで検討することで安心して計画を進めることができます。

共同住宅やアパートなどを建てたいという方がおられましたら、いつでもご相談頂ければと思います。