都市の光を映す、品川戸越の集合住宅

PROJECTS

このたび、品川区戸越に弊社が設計を手がけた共同住宅が竣工しました。本計画では、建物が近接する都市環境のなかで、端正な佇まいと、住まいとしての落ち着きを併せ持つ建築を目指しました。

外観は、建物全体を縁取る濃色の垂直フレームと、各階に連続する水平なバルコニーによって構成されています。ファサード中央のフレームが建物を緩やかに分節し、細長い立面に安定したプロポーションと奥行きを与えています。

バルコニーには透明感のあるガラス手すりを採用しました。昼間は空の色や周囲の光を柔らかく映し込み、夕景には住戸からこぼれる温かな光と青く染まるガラスが重なり、時間の移ろいとともに異なる表情を見せます。

低層部には重厚感のある濃色の石調タイルを用い、上層部の軽やかなガラス面との対比をつくりました。エントランスには木目の天井と柔らかな間接照明を配し、足元に植栽を添えることで、都市の喧騒から住まいへと気持ちを切り替える、穏やかなアプローチを演出しています。

昼は明快で端正に、夜は光をまといながら街に温かな表情を見せる。日々の暮らしを静かに受け止めるとともに、戸越の街並みに新たな風景を加える建築となることを願っています。